微量PCB廃棄物とは?微量PCBを含む低濃度PCB廃棄物の定義と基準を解説
微量PCB廃棄物は低濃度PCB廃棄物に含まれるものであり、環境保全や法令遵守の観点から適切な処理を行わなければなりません。
しかし微量PCBの定義や濃度による分類、低濃度PCBとの違いについて、そもそもよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、微量PCB廃棄物に関する基本情報を分かりやすく解説し、安全な管理や廃棄手続きを進めるために必要な知識をお届けします。
微量PCB廃棄物の定義

微量PCB廃棄物とは、PCB(ポリ塩化ビフェニル)を意図的に使用していないにもかかわらず、PCBに汚染された廃棄物です。微量PCB廃棄物のPCB濃度の基準は0.5mg/kgを超えるものを指し、PCB廃棄物の中ではPCB濃度は低いのが特徴です。
意図せずPCBに汚染された原因は、1990年(平成2年)まで行われていた再生絶縁油の製造や流通・使用によるものだと推定されています。再生用に回収された使用済み絶縁油にPCBが使用されていた可能性があるからです。
微量PCB廃棄物は濃度は低くても、特別管理産業廃棄物として厳格な管理が欠かせません。保管状況の届出や定められた期限内での適正な処分が義務付けられています。
微量PCB廃棄物と低濃度PCB廃棄物・高濃度PCB廃棄物の違い
そもそもPCB廃棄物は、PCBの濃度によって「高濃度PCB廃棄物」と「低濃度PCB廃棄物」に分類されます。低濃度PCB廃棄物の中でも濃度が低いものが「微量PCB廃棄物」です。
| 不燃性の廃棄物 | 可燃性の廃棄物 | |
| 高濃度PCB廃棄物 | PCB濃度が5,000mg/kgを超えるもの | PCB濃度が100,000mg/kgを境に超えるもの |
| 低濃度PCB廃棄物 | PCB濃度が0.5mg/kgを超え5,000mg/kg以下のもの | PCB濃度0.5mg/kgを超え100,000mg/kg以下のもの |
| …微量PCB廃棄物 | 低濃度PCB廃棄物のうち、PCB濃度が0.5mg/kgを超え5,000mg/kg以下のもの | |
微量PCB廃棄物は低濃度PCB廃棄物の一部であり、PCB未使用のはずなのに意図せず汚染された廃棄物であるという特徴があります。
期限迫る!低濃度PCB廃棄物の処理はお早めに

微量PCB廃棄物を含む低濃度PCB廃棄物の処理期限は2027年(令和9年)3月31日までです。処理期限が近づくにつれ、処理施設の予約が取りにくくなることも予想されます。期限内に処理するには、早めの対応が欠かせません。
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微量PCBを含む低濃度PCB廃棄物の基準

PCB廃棄物の処理には、正しい知識と適切な対応が欠かせません。処理方法を選ぶには、まず廃棄物がどの分類に該当するのかを確認する必要があります。
低濃度PCB廃棄物は廃棄物処理法の施行規則により「低濃度PCB廃油」「低濃度PCB汚染物」「低濃度PCB処理物」と定められています。ここでは低濃度PCB廃棄物の基準について解説します。
低濃度PCB廃油
低濃度PCB廃棄物の中でも「微量PCB汚染絶縁油」や「低濃度PCB含有廃油」に該当するもの
微量PCB汚染絶縁油……PCBを意図して絶縁材料としていない電気機器またはOFケーブル
低濃度PCB含有廃油……PCBの濃度が1kgにつき5,000mg以下となる低濃度PCB廃棄物
低濃度PCB汚染物
低濃度PCB汚染物は以下の4つの基準があります。
微量PCB汚染物……微量PCB汚染絶縁油が塗布、染み込み、付着した廃棄物や、微量PCB汚染絶縁油が封入された廃棄物
低濃度PCB含有汚染物①……塗布やしみ込んだPCBの量が、1kgにつき100,000mg以下の汚泥、紙くず、木くず又は繊維くず ※前項の微量PCB汚染物に分類されるものを除く
低濃度PCB含有汚染物②……塗布やしみ込んだPCBの量が、1kgにつき100,000mg以下の廃プラスチック類 ※前項の微量PCB汚染物に分類されるものを除く
低濃度PCB含有汚染物③……塗布やしみ込んだPCBの量が、1kgにつき5,000mg以下の金属くず、陶磁器くず又は工作物の新築、改築もしくは除去に伴って生じたコンクリートの破片、その他これに類する不要物 ※前項の微量PCB汚染物に分類されるものを除く
低濃度PCB処理物
低濃度PCB処理物には以下の7つの基準があります。
微量PCB処理物……低濃度PCB廃油の「微量PCB汚染絶縁油」と、低濃度PCB汚染物の「微量PCB汚染物」を処分するために処理したもの
低濃度PCB含有処理物①……含有するPCBの量が廃油1kgにつき5,000mg以下の廃油 ※前項の微量PCB処理物を除く
低濃度PCB含有処理物②……含有するPCBの量が1kgにつき5,000mg以下の廃酸又は廃アルカリ ※前項の微量PCB処理物を除く
低濃度PCB含有処理物③……含有するPCBの量が1kgにつき5,000mg以下の汚泥、紙くず、木くず又は繊維くずのうち、当該汚泥、紙くず、木くず又は繊維くず
低濃度PCB含有処理物④……含有するPCBの量が1kgにつき5,000mg以下の廃プラスチック類 ※前項の微量PCB処理物を除く
低濃度PCB含有処理物⑤……含有するPCBの量が1kgにつき5,000mg以下の金属くず等
低濃度PCB含有処理物⑥……前項の微量PCB処理物・低濃度PCB含有処理物①~⑥以外のもので、含有するPCBの量が1kgにつき 5,000mg以下のもの
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微量PCB廃棄物とは低濃度PCB廃棄物に含まれるもので、PCBが意図せず混入した廃棄物を指します。微量PCB廃棄物は、低濃度PCB廃棄物の中でもPCB含有量は少ない方です。しかし他のPCB廃棄物と同様に適切な手続きや処理が欠かせません。
低濃度PCB廃棄物の処理期限は2027年(令和9年)3月31日までと定められており、あと2年ほどと期限が迫っています。微量PCB廃棄物を含む低濃度PCB廃棄物を所有している方は、早めの対応を心掛けましょう。
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